10年後のためにどう生きますか?

私が考える美しさは、経年劣化ではなく、時が経つにつれて輝きが増すように美しくなっていくこと。男性は紳士に、女性は淑女になり、互いが互いを高めあい美しい関係が続くことを目指しています。

女性は美しくなることで、その姿にふさわしい芯ができます。そして女性らしい女性になっていく、私もまだまだ進化中!ここでは美しくなるために私が考える本質を伝えていきます。

歯科矯正をする目的は
何なのか?

美しさを求めての歯科矯正。当院にもその目的で多くの患者さんが訪れます。目的は「美しくなること」なのですが、多くの医院では「きれいに並べること」に目的がすり替わっているように感じます。

例えば現在の歯科矯正のトレンドはマウスピース矯正です。安い所では2万円から始められると謳われていますが、歯並びが悪い方は何十回も作り替えなければなりません。作り替えにも毎回約4~5万円の予算がかかるし、毎日の20時間以上装着しなければ効果が望めないと言われています。そういった背景もあり、多くの患者さんが、ある程度綺麗になったところで辞めてしまう方が後を絶ちません。 するとどうでしょう、「医者としては患者が来なくなったから仕方がない。」「患者としては途中で辞めたから何も言えない。」そんな暗黙の構図が成り立っているのです。

現在は虫歯の人口も減り、日本人の口腔環境は改善されてきています。つまりは、虫歯治療で歯科医院に行く患者さんが減っているのです。そうすると、歯科医院も儲からず何か別の事ができないかと考えます。そこにはまったのが初期の導入コストもほとんどかからないマウスピース矯正です。確かに手軽な印象もありますし、装置も必要ないので美観も損ないません。ですが、ここで考えてほしいのです「何のために矯正するのか?」を。私が行っていることは、顎から矯正する歯列矯正。その人が元から持っていた本来の美しさを引き出す作業なのです。みんな本当は美しい、ただそれに気づいていないだけ。その気づきを得るだけで、世界が変わることを知ってほしいのです。

今の美しさを求めるのか?
未来へ続く美しさを
求めるのか?

最近来院される患者さんの中に、他の医院で矯正治療を終えた方、海外で美容整形を行った方など、すでに美しくなられた患者さんの来院が増えてきました。来院の理由を尋ねると、みな口々にこう言います。「なぜか、顔がゆがんでしまって…」

歯科矯正でも美容整形でも、患者さんが求める美しさは「今」。
表から見える矯正装置はつけたくない。矯正していると周りに知られたくない。そんな思いもあるのでしょう。
見えない矯正装置が体に合わず負荷がかかってしまっていたり、無理やりワイヤーを埋め込んで顔を整えたりしていることが、ヒアリングやレントゲン診断でわかりました。こちらのレントゲン写真は、他で矯正治療を終えたにもかかわらず来院された患者さんの写真です。明らかに顎がゆがんでいるのがわかるでしょうか?本人の写真はお出しできませんが、本当に”歯はきれいに並んでいる”のです。あなたが求める美しさはこちらですか?

これは「今」の美しさを強制的に求めた結果だと私は考えています。本来あるはずの人間の機能を再構築するという考えがあれば、未来へ続く美しさになります。
「今」だけが美しくなるのではなく、「未来」へ続く美しさ。これからも求め続けていきます。

人生100年時代に
向けて想うこと

健康で美しいというのはすべての機能が伴ってこそだと思うのです。歯列矯正によって歯が適正位置に並ぶことで、体はその人の本来の姿へとなります。私はそういったお手伝いをしているのです。

今も昔も若くなりたい!きれいになりたい!という願望を皆さん持っています。しかし、50~60代くらいで「歳を取ったのだから仕方ない…」と、どこか諦める方が多いように感じます。そんな年齢になって若くなりたいなんておかしいと。ですが私は率先して否定します!

日本はこれから人生100年時代を迎えます。私も60代になりますが、まだ40年もあるのです!これからどう生きるのかを考えるとやっぱり元気に明るくいきたい。
たかが歯かもしれませんが、されど歯です。歯がなくても生きていけるかもしれませんが、一生自分の歯があって自分の歯で食事ができて一生笑顔でいられる。その手伝いができれば日本が明るくなると私は信じています。