わたしが伝えたいこと
コロナウイルスと呼吸について
当院のある青山も外出自粛の影響を受けていつもより、街に人が少なくなっているように感じます。
そんな中、私にできることはないかと考え、矯正歯科の視点でコロナウイルスに関して意見を述べたいと思います。
2020年4月現在でコロナウイルスに対するワクチン開発に至ってはいません。では、自分たちでできることは何なのか?それこそが、自己免疫力を高めることだと考えています。
人間にはもともと免疫力があるのですが、現代人の8割がこの免疫力を活かせていません。それは、多くの方が口呼吸であるためです。
この免疫力の要と言えるのが「鼻」。鼻呼吸することによって免疫力が上がるのです!
鼻からノドまでは鼻腔といって、外の空気を肺に取り込む通路になっています。
そこに鼻毛や、繊毛がついた粘膜細胞で覆われており、小さなごみや化学物質、細菌やウィルスを絡めてとって、ノドや気管支、肺まで届かないように防御しています。
また、鼻腔を通過する際に外の冷たい空気を温め、湿度を上げる役割もあるのです。
口呼吸では外気が直接にノドに入ってしまいます。冷たい空気だけでなく、小さなごみや化学物質、細菌やウィルスまでそのまま取り込んでしまいます。口の中にも唾液という粘膜細胞があるのですが、直接外気に触れ、口やのどが乾燥している状態ではそれも機能しないのです。
多くの方がマスクをしていますが、私たちはもともと「鼻腔」という超高性能マスクを持っているのです!にもかかわらず、多くの方が上手く使えていません。
矯正治療は口呼吸を鼻呼吸に変えることができます。上顎を広げることで、鼻腔が広がるのです。鼻腔が広がると口よりも鼻呼吸がしやすくなるため、自然と鼻呼吸になる。
ただ歯を並べるのではなく、これが矯正治療で一番大切な事だと私は考えています。
最後に、自分が無意識に口呼吸になっていないかのチェックリストをつくりました!
2つ以上チェックがついたら口呼吸かもしれませんよ!
1:口をぽかんと開いていることが多い
2:鼻水がよく出る
3:いびきをかく
4:口臭がある
5:音を立てて食べる
6:食べるのが遅い
7:歯並びが悪い
8:食事中に水分を良く取る